STORY


◆LADY

最愛の彼と久々の逢瀬。
社内では毎日顔を合わせているけれど、そこには少しの壁がある。
上司と部下?ううん、それ以上に、彼の薬指に光る"誓いの証"。

日付が変わる前に此の逢瀬は終わりを告げて、彼は本来いるべき場所に帰るのだ。
許されない恋だって分かってる。胸が軋む音だってとっくに聞き飽きた。
でも、今だけは、ただの男と女。愛し合う恋人同士。

私は幸せだった。幸せの続きを疑っていなかった。――それなのに。

◆MEN

偶然だった。いつもと違う道を通るか、そんな思い付きで。
夜更けが近い。人も疎らだ。街灯が薄ぼんやりと照らす帰路を急ぐ。
道中でふと見知った横顔が目に飛び込む。上司だ。

仲睦まじそうに腕を組んでいる女性はきっと奥さんだろう。あの人は愛妻家で有名だから。
何となしに眺めていたら、上司越しに見えた、その姿。気付かない訳が無い。
先程まで共にデスクに向かっていた同僚だという事に。

俺は目を疑った。それから、――。

◆MORE!

社内不倫に溺れる女性×不倫に気付いた同僚男性の物語です。
不倫がバレてしまった女性の行動は、心境は。男性が首を突っ込んだのはお節介か野次馬精神か、それとも。
途端に舞い込んでくる様々な変化が齎すものは何でしょう。それぞれの結末に幸あらんことを。

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